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BMWプラント内のCytroBox油圧ユニット
BMWプラント内のCytroBox油圧ユニット
産業用油圧機器

小型設計のイノベーティブな油圧ユニット

現代の製造業で大きく考えることは、これまで以上に小さく考える必要があるということです。コンパクトなソリューションは、油圧ユニットに必要なスペースを最小限に抑えることで、製造環境を変革しています。パフォーマンスを維持しながら、ノイズを抑え、エネルギー効率を向上させます。

できすぎた話に聞こえましたか。機械製造スペシャリストであるAugust Mössnerおよび当社のコンパクトな油圧ユニットCytroBoxの支援によって、BMWが達成したことは正真正銘の事実なのです。

速くて、効率が高いのに、コンパクト

Mössnerの新開発の搬送システムのおかげで、BMWのLandshutプラントのエンジンブロックの作業スピードが上がりました。スピードと精度が上がったうえに、システムはその他の特徴を提供します:当社の油圧ユニットCytroBoxには、さらなる特色があります。

小さくすることを考える

MössnerにはCytroBoxの姉妹製品CytroPac、つまり補助機能向けに使用される最大4kWの動力を持つ小型油圧ユニットの成功体験がありました。このこともあって、Mössnerは確信をもってCytroBoxを使用しました。今では、Mössnerが油圧ユニットに必要とするスペースは半減しました。CytroBoxが実際に使うスペースは1平方メートルの半分程度にもかかわらず、パフォーマンスは同レベルを維持しています。

静かにすることを考える

CytroBoxは静音性も高いです。ハウジングの無い状態でも、75 dB(A)を超えることはありません。つまり、BMWのノイズ要件に適合しています。「CytroBoxは動作中でも静音性が高いため、うちのPLCプログラマーもCytroBoxのすぐ横の席をわざわざ選んで仕事していますよ」と語るのは、Mössnerの設計マネージャーMarco Schulz氏です。

効率性を考える

ボッシュ レックスロスのプロジェクトマネージャー、Michael HünekeはMössnerが採用したオンデマンド稼働の油圧ユニットのエネルギー効率が高い要因を挙げています。「このアプリケーションでは、CytroBoxは完全停止した状態の時間が全体の約15%を占めましたが、その間は何のエネルギーも消費していません。負荷がかかった状態で、電力消費はこれまでの油圧ユニットの80%にすぎません。電源容量は同じです。つまり、電力消費量全体ではほぼ三分の一に低減されました」

IoTと従量課金制を考える

IoT対応もまた、主な検討事項でした。内蔵センサー、状態監視能力、予知保全などのIoTサービスの対応オプションのおかげで、CytroBoxは未来保証型のソリューションとなりました。

プラグアンドプレイソリューションの導入で、Mössnerでは複雑なユニットの構築に四苦八苦する日々は終わりを告げたのです。標準化によって、エンジニアリング、設定がシンプル化され、回路図付きのドキュメントがすぐに入手できるようになり、出荷が早まり、プラグアンドプレイで試運転のスピードが上がりました。

「つい最近まで、油圧ユニットは常に最後のワンピースでした」とまとめるのは、Mössnerの調達マネージャー、Markus Fuchs氏です。

「状況がついに変わったのです。この油圧ユニットによって市場投入までの時間が短縮され、当社の製品は将来にわたる持続可能性を手にしました。当社の顧客にとってもメリットは大きくなるはずです」
– Linus Killberg氏(油圧ユニット製品マネージャー)