オフハイウェイモバイルソリューション
eLION：ボッシュ レックスロスが実現する建設機械と農業機械の電動化
建設機械と農業機械は環境にやさしく、生産性が高いものが理想です。ボッシュ レックスロスは、モジュール式で拡張性の高い高電圧プラットフォーム eLIONで電動化をサポートします。
目指すゴールは明確です。電動化された機械が環境保護に貢献すること。重要なのは「なぜ」ではなく、「どのように」なのです。車両の電動化を希望する自動車メーカーに必要なのは、モジュール式で拡張性の高いソリューションです。ボッシュ レックスロスは高電圧ソリューションのポートフォリオで、ニーズに応えます。
拡張性の高い高電圧プラットフォーム
eLION電動化プラットフォームの各コンポーネントは、最先端の高電圧モータやインバータだけでなく、ギア技術、油圧技術、ソフトウェアなどの高性能なコンポーネントを揃えています。既存あるいは新規の車両を電動化する際の設計の自由度を最大限に高めるため、ドライブは20～230kWの幅広い定格出力範囲と2500Nmを超える最大トルクを網羅しています。また長さの異なる4つのサイズやさまざまなモータ巻線、高速・低速のバリエーションにより、80種類以上の構成から選択することができます。
ボッシュ レックスロスが新たに開発したモバイルマシン用eLION電動化プラットフォームは、妥協のない堅牢性と高度な機能性を兼ね備えています。同社が社内で培ってきた電動ソリューションの経験に加え、モバイルマシンに関する知識とボッシュのeモビリティ分野における長年の専門知識が活かされています。
優れた保護機能と安全性
eLIONのモータとインバータは、すべてIP6K9Kの防水要件を満たしています。温度範囲は-40°Cから85°C、モーターの上限温度は100°Cで、永久磁石発電機としても機能します。eLIONコンポーネントの耐衝撃・耐振動性能は、50Gの衝撃と10Gの振動まで対応しています。インバータの安全機能はISO 13849に準拠しており、さまざまなメーカーとユーザーに安心と信頼をもたらします。
幅広いモータに対応するため、インバータも連続電流300Aまでの段階的な出力クラスを用意しています。過負荷能力は、10秒間のピーク電流で最大600A、60秒間のピーク電流で最大450Aです。また、eLIONインバータは270～850VのDCリンク電圧に対応しています。さらに、車輪駆動とセントラルドライブ用のギアボックスもポートフォリオに含まれており、高い出力密度でコンパクトな駆動ユニットを実現します。ボッシュ レックスロスは、BODASソフトウェアとeLIONプラットフォームに適した油圧コンポーネントも備えています。
新登場：BRUSA社との提携によりパワーエレクトロニクスを統合
サプライヤー1社から調達するコンポーネント数が多ければ多いほど、ソリューションが統合され、開発、生産、サービスのプロセスの効率性が向上します。そのため、eLIONプラットフォームは、追加の電動化コンポーネントも考慮に入れています。DC/DCコンバータ、車載充電装置、高電圧ケーブルなどを使用して、独立したドライブタイプに対応した標準化したソリューションを実現します。
BRUSA HyPower社と共同開発したDC/DCコンバータと車載充電装置は、eLIONのポートフォリオに新たに追加されました。1.25kW/lという高い出力密度を持つeLION DC/DCコンバータは、90%以上の効率レベルを達成します。コンパクトな22kWの車載充電器は、幅広い種類の車両に柔軟に組み込むことができ、最大充電電流36A、効率95%(三相)を実現しています。ACだけでなくDCでの充電も可能です。
ボッシュ レックスロスのeLION電動ドライブをフル装備したバッテリー式テレハンドラー
結論：排出量を減らし、出力を向上します
eLIONの高電圧ポートフォリオにより、オフロード車メーカーは、出力向上と排気ガス低減という緊急性の高い市場の要求に応えることができます。ボッシュ レックスロスは段階的に区分された電動化ソリューションプラットフォーム、eLIONで実現します。このためメーカーはディーゼル電動式、ハイブリッド式、オール電化などドライブタイプにかかわらず、すべてのドライブ・作業・補助機能を電動化し、騒音排出やダウンタイムを低減することができます。最終的な結果として、生産性や可用性が向上し競争力が強化されます。
電動化トランスフォーメーションをスタート
レックスロスのeLIONソリューションで電動化を推進
著者： Olaf Marshall
役職： モバイル油圧機器ビジネスユニット コミュニケーションマネージャー
