ある自動車メーカーが、ドイツの拠点で抵抗スポット溶接の生産性を向上させたいと考えています。また、使用する溶接制御もインダストリー4.0に対応したものを望んでいます。ただし、インドの子会社については、すべてをこれまでと同じように継続する必要があります。そのため同社は、必要な機能の地域別ライセンスを取得し、限られた期間、テストをすることにします。これを可能にしたのが、新しい溶接制御PRC7000のライセンスシステムです。このシステムを利用すると、お客様は実際に必要な分に対してだけ支払うことになります。このように、ボッシュ レックスロスは、柔軟性、経済性、ビジネスモデルの強化という点で、新しい業界標準を打ち立てています。
現在、自動車メーカーでは、変化が速い要件に対応できる、柔軟で汎用性の高い生産プロセスが求められており、そのための順応性の高いソリューションが必要です。ボッシュ レックスロスの新しい溶接制御PRC7000は、このような現代の工場のニーズに対応することができます。まず、このソリューションは、IoTインターフェイス、AI対応ハードウェアコンポーネント、Webベースの制御ソリューションが統合されているため、インダストリー4.0に対応しています。次に、実際の要件に合わせてシステムを構成することができます。つまり、ソフトウェアとハードウェアからなる完全なエンドツーエンドのソリューションを使用することも、必要な個々のコンポーネントだけを使用することもできるのです。
溶接制御PRC7000ほど柔軟で拡張性のあるソリューションは、市場で他に見られません。そのため、シンプルなアプリケーションにも複雑なアプリケーションにも合わせた調整が可能です。これは、ソフトウェアとハードウェアが完全にモジュール化されているためです。
突然、市場の新しい要件に対応する必要がある場合、お客様はソフトウェアの拡張機能を使用して必要な修正を容易に行うことができ、必要な時にいつでも(再)対応できます。また、ボッシュ レックスロスは、PRC7000に「必要な分だけ支払う」というアプローチを採用しているため、お客様は必要なソフトウェアに対してのみ支払うことになります。その結果、使われていない(ことが多い)機能や十分に活用されていないソフトウェアにお金を払う人はいなくなります。
現在、15のライセンスから選択できます。たとえば、IoTコネクタのように生産性を向上させ、インダストリー4.0の要件に対応するように設計された機能には、大きな需要があります。
ただし、PRC7000のライセンスシステムには、一般的に理解されている「必要な分だけ支払う」以上のものがあります。その素晴らしいメリットは、細かく掘り下げていくと明らかになります。
たとえば、ライセンスは期間限定で、特定のユニットに限定することができます。そのため、機能をある特定の期間、一律にテストすることも、個々のコントロールについてのみテストすることもできます。
プロジェクトや地域限定のライセンスも使用できます。つまり企業は、機能のメリットを最大限に活かせる特定地域だけのライセンスを取得できるのです。
このライセンスシステムにより、機械エンジニアはさらに自分の付加価値を高めることができます。市場で入手可能なこのボッシュ レックスロスの溶接ソリューションをベースに、エンジニアは利益率の高い追加収入を生み出す機会を得られます。このように、エンジニアは具体的な要望に基づきお客様のシステムを最適化し、常に最先端の設計がされたソフトウェアを提供することができます。
また、継続的に改善していくため、ユーザーにもメリットがあります。ボッシュ レックスロスは、PRC7000を定期的にアップグレードし、新機能を提供、これら機能は必要に応じていつでもライセンスを取得できます。PRC7000用にソフトウェアを入手したものの、すぐには必要としない場合、後でユーザーが選んだタイミングで、ライセンスコードを用いてアップグレードし、簡単にライセンス取得できるオプションがあります。ボッシュ レックスロスのこのセールスポイントは、競合他社にはないものです。
まとめると、ボッシュ レックスロスは、抵抗スポット溶接の製品群がどんな未来にも対応できるよう、絶えずソリューションの現状を精査し、ポートフォリオに新しい機能を組み込んでいきます。モジュール化されたソフトウェアのコンセプトとは、ユーザーがいつでも拡張機能をインストールでき、必要に応じてライセンスを取得できるため、市場の変化に迅速に対応でき、しかもすべてが必要に応じて柔軟に、可能な限りコスト効率よく行えることを意味します。