AM技術 (付加製造技術 / 3Dプリント)：可能性と機能

Web Editorial Team Editor

2022/03/28 3 分

「その恩恵は相当大きなものです」と、Stefan Hoevel博士は語ります。

紙面上で最高のアイデアに思えたとしても、実際に試してみるのは良い案です。

そこで、産業向け生産装置である工作機械やレーザーの開発を専門に行うTRUMPF社、さらに粉末材料の製造に特化したHeraeus Additive Manufacturing社と提携し、付加製造技術（AM）のプロジェクトを進めています。

このサーボバルブの共同プロジェクトは、関係企業だけでなく、あらゆる人に

新しい設計の可能性を広げるというメリットをもたらしました。

AMは、設計に対するまったく新しいアプローチを実現します。製品の筐体や、その他の物理的な要素をこれまでは実際には不可能だった方法で変更することができます。バルブに関して言えば、これまでは不可能な方法で差動油の流れを形成することができました。また、格子構造を使用することで製品を軽量化しました。この応用は私たちにとっては重要ではありませんでしたが、機器を動かしているお客様にとっては大きなメリットになるでしょう。

プロセスの統合性が向上

精密エンジニアリングに対しこのように高度なアプローチを行うことで、プロセス統合性が向上し、機械特性をきめ細かく制御できるため、連携動作の選択肢が広がります。

製造の選択肢の拡大

AM技術はハイブリッドモデル作成にも使用できます。従来のバッチ生産で成形した基盤層に、カスタムメイドの小ロットAMバリエーション部を重ねるという方法です。

油圧マニホールドのAM (付加製造) 技術については、こちらをご覧ください：砂型が油圧マニホールドに変わるプロセス

きめ細かく、柔軟な顧客サービス

AMを使用することで、準備期間から納品までの時間が数週間から数日に短縮されます。柔軟な対応が可能なため、大量生産の必要がなくなります。1回限りのロット生産が可能、かつ実用的でもあります。試作品制作（プロトタイピング）を簡素化し、安価に利用できるようになります。その可能性を考えてみましょう…

AM (付加製造/ 3Dプリント) 技術のメリット

顧客に応じた製品：

究極の小ロット、バッチサイズ 1 からの柔軟な生産
製造までの時間が数週間から数日に短縮

エネルギー効率：

性能を最適化
潜在的な脆弱なポイントを削減

重量と設計の最適化：

格子構造
パーツを軽量化
内部および外部形状を柔軟に調整

機能統合：

機能を新規追加、または最適化
機械特性の制御を改善
サステナビリティの向上