レーザー位置検出ソフトウェアが「イントラロジスティクスソフトウェア」部門で受賞
「『イントラロジスティクスソフトウェア』部門でBosch RexrothのLocatorがIFOYアウォードを受賞しました。」Locatorチームがこの一報を聞いたときの興奮ぶりを想像できますか。チーム全員が、7月13日のバーチャル授賞式を食い入るように見つめました。私たちは、今回の受賞を心から誇りに思います。IFOYアウォードは、ドイツ連邦経済テクノロジー省が後援する権威ある賞です。主催者は、VDMA Materials Handling and Intralogistics Sector Associationです。
「年間最優秀国際イントラロジスティクスおよびフォークリフトトラック」アウォード、略してIFOYアウォードから、今年度の最優秀イントラロジスティクス製品およびソリューションとして表彰されたのです。受賞者は、著名なスペシャリスト、ジャーナリストで構成される国際専門家審査委員会によるマルチステップのプロセスを経て選定されます。事前に、独立した専門家によるテストプロトコルと、IFOYイノベーションチェックの結果を評価して、市場の関連性、顧客の使用、実行方法、有名な科学者が実施したイノベーションのレベルを確認します。27名の審査委員が13部門にわたって、ファイナリストのなかから受賞者を決定します。私たちのLocatorには、モバイルロボットの位置および方向を決定するソフトウェアコンポーネントとして、「イントラロジスティクスソフトウェア」部門で審査委員を納得させるものがあったのです。レーザーセンサーを使用して動的マップを自動生成し、イントラロジスティクス環境および生産環境内の自律運転のベースを作り上げます。
IFOYアウォード審査委員会のチェアパースン、Anita Würmser氏が審査の状況を語っています。「これまで市場に出回っているシステムにはどうしても、現場に順応させるためにキャリブレーションの労力が少なからず必要でした。それには、専門的な知識を要します。Bosch Rexrothは、このエンジニアリング作業が多くのアプリケーションと環境要因に対応することを期待しており、適応機能をソフトウェアに統合しました。この製品の設計と調整にイノベーションが認められ、今の市場が求めるものに順応できています」
この賞賛は私たちのソリューションの核心にあるので、喜んで受け入れます。Locatorはモバイルロボットを導入するための労力を大きく軽減します。これまでは、モバイルロボットと言えば、高度なプロジェクトでした。マーカー、リフレクター、ミラーなど関連部品の搭載も必要でした。おまけに、スペシャリストが試運転用の進路をプログラミングする必要もありました。こういった労力がLocatorによって大きく軽減されます。セットアップに専門知識も必要ありません。こういった点も、第三者のテスターたちによって確認されました。オペレーターが車両を試運転するのに、わずか数ステップしかありません。1回限りの学習運転で周辺環境の状況をティーチングできます。Locatorがレーザースキャナーを使用して、環境の精密なマップを生成します。ソフトウェアがマップを生成し、内部に保存するか、またはフリート内のほかのデバイスとサーバーからシェアします。その後は、事前知識なしでも、即座に位置検出が実行されます。
Christopher Parlitzが所属する開発チームでは、Locatorが台車からフォークリフト、巡回集荷車からモバイルロボットにいたるあらゆるサイズ、あらゆるタイプの車両の各種コントロールにパーフェクトにフィットすると確信がありました。これだけですべてをカバーできるアプローチのおかげで、製造業ではすべてのモデルに同じものを搭載できるようになり、生産コストの大幅の引き下げが可能になります。ところで、Locatorは、さまざまな業界、さまざまなアプリケーション分野で使用できます。
最後に、IFOYとレックスロスチーム全員にお礼を申し上げます。
Jörg Heckel(Bosch Rexroth AGイントラロジスティクスロボッティクスプロジェクトディレクター)
連絡先:
robotics@boschrexroth.de