米国司法省反トラスト局の承認後、買収完了
ボッシュ レックスロス(Bosch Rexroth)は、反トラスト当局の承認を得て、2月3日に油圧機器メーカーHydraForceの買収を完了しました。HydraForceは米国イリノイ州リンカンシャーに拠点を置き、その買収に関しては 2022年7月に発表されています。 本買収により、ボッシュ レックスロス は北米における足場を強化し、販売網を拡張、幅広いコンパクト油圧ソリューションをグローバル規模でお客様に提供します。
グローバルな油圧事業拡大に向け、ボッシュ レックスロスと HydraForce は地域販売網を補完し合い、ヨーロッパおよび北米でのマーケットシェアのバランスを高める一方、アジアでの成長も視野に入れています。 本買収により地域のサプライチェーンを維持し、製品供給体制を高め、カスタマーサポートを強化します。 ボッシュ レックスロスのCEO、シュテファン・ハーク(Steffen Haack)氏は次のように述べています。「HydraForce 買収により既存および新規顧客への油圧ソリューションの提供を拡大し、間接販売経路(例えばディーラーやシステムインテグレーター)が増えることによりグローバル市場へのルートが拡大、さらなる成長の機会がもたらされます。」
ボッシュ レックスロス は幅広いコンパクト油圧コンポーネントおよびシステムを提供していますが、 HydraForce はメカニカルおよび電気カートリッジバルブ、油圧集積回路(HIC)に焦点を当てています。 コンパクト油圧は高い出力密度と能力を備えており油圧システムの主要機能に対し極めて重要です。これらのシステムの世界市場は継続的に成長しており、 ボッシュ レックスロスは、HydraForceを迎え新しくなったコンパクト油圧事業部に市場の成長と同程度、あるいはそれを上回る成長を期待しています。
HydraForce の事業活動はボッシュ レックスロスのコンパクト油圧事業部 に統合され、合わせて 3,900 名の従業員を擁し、米国、ブラジル、中国、ドイツ、英国、イタリアの 9箇所の製造拠点で事業を展開します。
コンパクト油圧事業部の推進チームは、 ボッシュ レックスロスおよびHydraForce のマネージャで構成され、現在ボッシュ レックスロスのコンパクト油圧事業部を率いる フランク・ヘス(Frank Hess)氏が、新組織を率います。 「HydraForce の同僚みなさんをボッシュ レックスロスファミリーに歓迎し、コンパクト油圧チーム全体がよいスタートを切れるよう祈っています」とシュテファン・ ハーク 氏は付け加えます。
「HydraForceとボッシュ レックスロスが協力し、顧客重視、アプリケーションの専門知識および企業ノウハウを組み合わせて、市場の成長以上の持続的な成長を実現します。共にお客様に優れたサポートと革新を提供し、パートナーとの強固な関係をさらに発展させ、そして従業員に大きなチャンスをもたらします。」とボッシュ レックスロスのコンパクト油圧事業部長 フランク・ヘス氏は述べています。
統合後も、HydraForceおよびボッシュ レックスロスのセールス・購買の担当者がこれまで通り顧客とサプライヤにサービスを提供し、HydraForce は当面は独自ブランドとして業務を継続します。 新しい組織となったコンパクト油圧事業部は、現在HydraForce本社のある米国イリノイ州リンカンシャーおよびイタリア・ノナントラに拠点を置き、業務を行います。