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ボッシュ レックスロス、ヘルメスアワード2021(Hermes Award 2021)を受賞(左から右)Dr. Jochen Köckler(Deutsche Messe AG、代表取締役会長)、Thomas Fechner(ボッシュ レックスロスAG、Leiter Produktbereich New Business)
ボッシュ レックスロス、ヘルメスアワード2021(Hermes Award 2021)を受賞(左から右)Dr. Jochen Köckler(Deutsche Messe AG、代表取締役会長)、Thomas Fechner(ボッシュ レックスロスAG、Leiter Produktbereich New Business)
プレスリリース

ヘルメスアワード2021:装置産業の電動化を進めるボッシュ レックスロス

破壊的イノベーションにより、二酸化炭素排出量を大幅に削減

Lohr am Main/Hanover - ボッシュ レックスロスの世界最小の電動式海底バルブアクチュエータ「SVA R2」は、サステナビリティ向上への貢献が認められ、ハノーバーメッセにおいて国際産業界の最高賞であるヘルメスアワード2021(Hermes Award 2021)を受賞しました。このイノベーションは、プロセスシステムからの二酸化炭素排出だけでなく、環境リスクの低減に貢献しています。またSVA R2は、未来のプロセスシステム、グリーン水素の製造、炭素回収・貯蔵などのアプリケーションにも適しています。

「サステナビリティに関しては、進歩を遂げる上で、イノベーションは重要な役割を果たしています。SVA R2を導入することで、ボッシュ レックスロスは装置産業向けに新しいソリューションを提供します。ユーザーは、従来の油圧式シリンダから、安全システムを備えた電動アクチュエータに切り替えることができ、省スペースを実現します」と、ボッシュ レックスロスの製品分野新規事業担当役員、Thomas Fechnerは語ります。

SVA R2海底バルブアクチュエータは、プロセスシステム内のバルブを開閉します。従来の海底工場ではこの開閉作業を油圧式シリンダを使うのが一般的でしたが、数キロメートルに及ぶ油圧ラインで供給する必要がありました。広大なスペースが必要である、バッテリーを使用する非常用電源が高額である、現場での安全システムを統合できないなどのさまざまな理由で、これまでの電動アクチュエータへの切り替えは、失敗に終わっていました。

ボッシュ レックスロスの開発者チームは、イノベーションでこの難題に立ち向かいました。SVA R2海底バルブアクチュエータは、電気駆動機器・現場で実証済みの安全システム・モーション制御システムを初めて組み合わせ、従来の油圧式シリンダと比較して大幅な省スペースを実現しています。またこのモジュールは、水深最大4,000mの海中で使用できるように設計されています。

未来型アプリケーション向けのAgile開発メソッド

アクチュエータの電動化により、プロセスシステムの二酸化炭素排出の環境フットプリントを大幅に改善します。数キロメートルもある油圧配管とコントロール用の油圧システムが不要になります。アクチュエータへの電力供給だけでなく、利用可能なセンサー用の電源を活用することができます。省スペース設計により、油圧シリンダで数十年の実績を持つ安全システムを、これまでのアプローチでは不可能だった方法で組み込めるようになりました。また、モーション制御システムにより、動作状態をモニタリングすることが可能です。この状態モニタリングにより、繊細なエコシステムにおける安全性がさらに向上します。

ボッシュ レックスロスの海底バルブアクチュエータチームは、Agile開発メソッドを用い、オペレーター、サプライヤー、国際的な大学と密接に連携しています。まず想定される用途としては、エネルギー生産向け海底設備の電動化が挙げられます。海底バルブアクチュエータ SVA R2を導入することで、設備の調達コストと運用コストを削減でき、これまで以上にエネルギー効率と安全性が向上しました。その他の産業分野では、洋上風力エネルギープラントで再生可能エネルギーと水素を現場で製造し、パイプラインで陸上に輸送するグリーンな水素製造のための将来のプロセスシステムが含まれます。従来の海底生産設備を使用し、大気中から二酸化炭素を回収し、水中に貯蔵する当初の計画でも、アクチュエータが重要な役割を果たしています。

ボッシュ レックスロスは、海底アプリケーション向けの最も厳しい国際規格に準拠した専用のテストベンチで、実物大のプロトタイプを検査しています。他のアプリケーションと比較して、使用されるコンポーネントとモジュールの機能と安全性に対し、非常に高い要件が定められています。最初のパイロットテストは、2021年第3四半期に開始される予定です。

メディアアセット

基本情報 - ボッシュ レックスロス

ボッシュ レックスロスは、駆動および制御技術のリーディングサプライヤーであり、あらゆるサイズの機械およびシステムが効率的、強力かつ安全に動作することを保証します。建設機械分野、産業機械の応用と技術分野、ファクトリーオートメーション分野に、グローバル規模での様々なアプリケーションの経験を持ち合わせています。インテリジェントなコンポーネント、カスタマイズされたシステムソリューションおよびサービスにより、IoTのアプリケーションに必要な環境を構築しています。ボッシュ レックスロスは、油圧システム、エレクトリックドライブおよびコントロール技術、ギアテクノロジー、およびIoT向けソフトウェアやインターフェイスを含むリニアモーションおよびアセンブリテクノロジーをお客様に提供しています。80か国以上に拠点を置き、従業員数は2万9,600人以上、2020年には約52 億ユーロの売上を達成しました。

基本情報 - ボッシュ

ボッシュ・グループは、グローバル規模でテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。全世界の従業員数は約39万5,000人です(2020年12月31日現在)。2021 年に787億ユーロの売上高を計上しています。現在、事業はモビリティソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4 事業セクター体制で運営しています。ボッシュは IoT のリーディングプロバイダーとして、スマートホーム、インダストリー4.0、さらにコネクテッドモビリティに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュは、サステナブル、安全、かつ魅力的なモビリティのビジョンを追求しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT Cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループは、AI (人工知能)を搭載する、もしくはAI が開発・製造に関わった製品およびソリューションを提供することで、コネクテッドライフを円滑にすることを戦略目標に掲げています。ボッシュは、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて、生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」- 人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbHとその子会社440 社、世界約60 カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは、世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュは、2020 年第一四半期に、世界400 超の拠点でカーボンニュートラルを達成しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は、技術革新力であり、世界129か所の拠点で約7万3,000人の研究開発要員を擁し、そのうち3万4,000人以上がソフトウェアエンジニアで構成されています。

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Manuela Kessler - 広報担当(テクノロジー)

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