イタリアおよびスイスの合弁企業、ST BlowMouldingは、世界で使われている押出ブロー成形機の設計、製造、設置に特化しています。同社がヨーロッパ初としては射出ブロー成形機向けに選んだテクノロジーが、ボッシュ レックスロスのIOリンクバルブでした。
オープンスタンダードのIOリンクを使用すると、油圧バルブや油圧センサーの接続の操作性と信頼性が上がります。プロセスコントロールを妨げることもありません。IOリンクバルブには、電磁波干渉の低減、オペレーション状態や診断情報取得のデジタル化などのメリットが多数あります。このデータによって、コンポーネントのオペレーションに関する高精度の情報や摩耗レベルが得られるため、信頼性と可用性が向上します。
ST BlowMouldingがマシンのコアとなる油圧制御軸をコントロールするために選んだのは、IOリンクインターフェースと組み合わせた高応答弁4WRPEHと4WRLEでした。レックスロスは、4WRPEHアナログ比例制御弁をIOリンクインターフェースと組み合わせた初の油圧機器メーカーです。パリソン厚さの押出や調整、プレスの開閉、PWDS動的調節システムがすべてIOリンクで操作できます。
「私たちのIOリンクバルブは、従来型のアナログバルブに取って替わるソリューションです」と語るのは、イタリアボッシュ レックスロスの産業用油圧機器営業製品マネージャーのStefano Peschiaroliです。「配線のシンプルさ、電磁波干渉の低減、マシンのオペレーションの細かい監視によって時間とコストが節減されるため、製品品質が上がり、パフォーマンスも向上しました」
高応答弁4WRLEの新シリーズ4Xは、パイロット駆動、スプール位置フィードバック、内蔵アンプを搭載し、温度範囲の拡張、堅牢正が増した設計で機械的な衝撃や振動に対する耐性が向上しました。つまり、要求の厳しいクローズドループの広範なアプリケーションにも十分に対応できます。4WRPEHバルブは応答性が高く、ヒステリシスを最小限に抑え、クローズドループアプリケーションでも高い性能を誇ります。
「『オールデジタル』マシンのメリットは少なくありません」と語るのは、ST BlowMouldingのエキスパート、Marco Boracchi氏です。「今回のトランスフォーメーションは、インダストリー4.0に向けて備える企業からの要求に応えるために決定しました。マシンのテスト結果は、期待以上のものがありました。今後は電磁波干渉の根絶と生産性向上を目指しています」
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